円回内筋は肘の外反負荷にたいして動的なスタビライザー的な働きをします。
そのために野球肘を代表する内側上顆炎の際には問題になりやすい筋肉です。鍼灸の臨床では刺鍼することも多くアプローチの方法も沢山あります。
この動画では運動鍼を行っております。
運動鍼でが鍼体を筋肉に刺入した状態で動かす方法もありますが動画では筋の中には鍼がない状態で動かしています。
※運動鍼は効果的な方法ですがリスクを管理が重要なアプローチ方法になります。
刺鍼法
- 円回内筋の位置を確認します
- 肘関節90°屈曲、前腕回外位、最大掌屈位から前腕回内方向に力を入れてもらい抵抗を加えます
- 内側上顆から始まる円回内筋の収縮を触知します
- 圧痛点や運動時の痛みが出る部分をチェックします
- 痛みがある部分に刺鍼を行います
- 響きがある程度に刺鍼をします
- 響きがあれば皮下まで鍼を引き抜きます
- もう一度力を入れるなどの運動を行います(この時筋の運動に対し鍼が動かないかどうかを確認しましょう)
- 痛みがあるかどうかを確認します
- 最大回外位に持っていき鍼をもう一度刺入します
- 症状が改善するまでこの手技を繰り返します
鍼灸師、柔道整復師の陣内由彦です。
セイリン、伊藤超短波公式セミナー講師
YouTubeやblog、note、Twitter、Instagramで鍼灸について発信しています。
この記事へのコメントはありません。