凍結肩(五十肩)の運動鍼

凍結肩は鍼灸の臨床では来院される方は多くおられると思います。

炎症期は無理に動かすことは厳禁になりますが、回復期では積極的な運動が重要になることもあります。

運動鍼はその場合において他の施術後に行うと効果を発揮することも多いので一つの手法として覚えておくといいと思います。

ご紹介しているのは小円筋と大円筋の運動鍼です。

刺鍼法

  • まず小円筋と大円筋の触診からです。
  • 肩甲骨の外側縁に指をあてます。
  • 肩関節をできれば屈曲90度で内外旋をします。
  • 内旋では小円筋、外旋では大円筋が収縮するのが分かると思います。
  • 動きが悪い方から刺鍼を行っていきます。
  • 痛みのない範囲で最大の関節の角度をとり刺鍼を行います。
  • 刺入する点は痛みがある位置もしくは最大に緊張感を感じる位置を刺入点とします。
  • 刺入し得気が出たら皮下まで鍼を引き上げ関節の角度を戻しもう一度最大可動域まで動かします。
  • この時点で可動域が広がっていることも多いですがもう一度刺入します。
  • この操作を何度か繰り返し名が可動域を広げていきます。
  • ポイントは痛みが起きないように愛護的に行うことです。

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