浮腫に対する電気鍼

下腿の浮腫で困っている方は非常に多いです。
鍼灸の臨床で来院された方の中でも主訴とは別に感じていることもあります。

他の疾患がある場合などもあるのでホーマンズ徴候(Homans徴候)などで鑑別し問題があれば専門医にお願いすることも重要です。

Homans徴候・・・深部静脈血栓症によって静脈炎が起きていないかを検査する方法。 膝を屈曲した状態で足関節を背屈させて腓腹部の痛みが出現すれば陽性となる。

※鍼灸治療では適応外の疾患もあります。鑑別は重要なので安易に考えるのは危険です。また膝窩への刺鍼は粗雑な手技は厳禁です。リスクに配慮しながら刺鍼を行いましょう。

 

刺鍼法

  • 膝窩動脈の拍動部を触ります。この際強く押すと痛みがでますので軽めの押圧を心がけましょう。
  • 刺鍼をします。
  • 刺入の際は鍼柄の先端を持つと鍼尖の先の感覚が分かりやすくなるので感覚が掴みにくい方は先端を持つようにしましょう。
  • ゆっくり刺入していくと鍼尖に拍動しているのが感じるのでその深さで鍼をとどめます。
  • もう一本腓腹筋部に刺鍼します。
  • 患部に微弱電流を通電します。
  • 微弱電流は血管拡張をするとの報告もあります。設定値は動画でご確認ください。

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