大腿筋膜張筋は腸骨の上前腸骨棘から始まり腸脛靭帯を介してガーディ結節に終わる筋肉で筋肉としては大きくない筋肉ですが様々な働きをしています。
大腿外側にある大腿筋膜の緊張の調整を行ったり腸脛靭帯とのかかわりも深いです。
オスグッドシュラッター病の場合大腿筋膜張筋の短縮がほとんどの症例に認められるとの報告もあります。
また股関節の内外旋ができなくなり代償的に骨盤帯での回旋をするようになり腰椎部での破綻をきたしている脊椎分離症などのケースも大腿筋膜張筋の緊張が強くなっていることも多いです。
電気鍼でうまく筋収縮を誘導することによってこれらの症状が改善に向かうことも臨床的にはよくあることです。
※刺鍼法はしっかり研鑽を行いましょう。しっかり触察をすることはかなり重要になります。ランドマークの確認、筋の収縮法を必ず覚えておきましょう。
【刺鍼法】
- 患側を上に向けて側臥位で刺鍼を行います
- 股関節を軽度伸展、外旋位から屈曲、外転、内旋位に動かすと大腿筋膜張筋の緊張が蝕知できます
- 大腿筋膜張筋の収縮が蝕知出来たら筋のレリーフを確認します
- 筋のレリーフが確認できると鍼を刺鍼していきます
- 電気鍼の設定は筋の収縮を誘導したいので5Hzで行うことが多いです。
鍼灸師、柔道整復師の陣内由彦です。
セイリン、伊藤超短波公式セミナー講師
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