肩の挙上不全で臨床上出くわすことのあるのが頸部の神経根の問題で肩が挙上ができなくなっているということ。
挙上ができないことで五十肩や四十肩を代表とする凍結肩にすぐ判断するのではなくしっかり鑑別をすることが重要です。
肩甲上腕関節の運動性に問題がなく上がらない場合などに頸部の神経根での問題があることがあります。
その場合うまく頸部の神経根の問題を解消することで症状が変化することが多いです。
※刺鍼をする前にしっかりと鑑別をすることが重要です。傍神経パルスは非常に効果的なことも多いですがリスクもあるため簡単に考えることは危険です。行うのであれば日ごろの研鑽、しっかりとした鑑別が重要です。
【刺鍼法】
- 側臥位で刺鍼をしていきます
- やや屈曲位で刺鍼を開始していきます
- 刺鍼をする高さは考えられる神経障害の高さで刺入をしましょう
- 三角筋はC5の腋窩神経範囲がおおいので動画はC5で刺入をしています
- 刺入をして横突起に当たるように刺入をします
- 横突起にあてて一度引き抜いて一つ下の横突起に向かうように刺鍼転向法を行います
- 刺入していくと手に響くような感覚があります
- もう一本は肩甲背神経を狙います
- 中斜角筋の後方からでる肩甲背神経を狙い刺鍼します
- 電気鍼の設定は場合によって変えますので動画を参照してください
鍼灸師、柔道整復師の陣内由彦です。
セイリン、伊藤超短波公式セミナー講師
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