中殿筋、小殿筋の鍼の打ち分け

中殿筋、小殿筋は股関節の痛みだけではなく腰の痛みにも深く関係している筋肉です。

また骨盤帯の動きにもかなり関係しており腰痛だけではなく全身の問題にも関係している部分になりますので鍼灸分野でのアプローチは非常に多くなってくる部分だと思います。

その中で確実にアプローチができるのとなんとなくでしているのでは効果が大きく違います。うまくアプローチができると再現性や狙った変化を生み出すのには重要な要素になります。

是非覚えておいてください。

※臨床で試すのではなく必ず研鑽しておくようにしましょう。

刺鍼法

  • 中殿筋、小殿筋の起始停止を確認します
  • 中殿筋は大転子上部中央当たり、小殿筋は大転子前方に停止します
  • 大転子、腸骨稜に線を引きます
  • 大転子から腸骨稜に向かって触っていくとガクッと凹む部分があります
  • 凹んでいる部分を前後で追っていくと扇状に小殿筋の形が確認できます
  • 使用する鍼は長めの鍼を使用しましょう
  • 刺鍼をしていくと表層の大殿筋を超えて中殿筋にあたるときにぷつっとした感覚があると思うのですがそこを突き抜けると中殿筋に刺鍼できると思います
  • 中殿筋を抜けさらに刺入をするともう一回ぷつんと抜ける感覚があると思いますがそこで留めれば小殿筋にあたると思います。
  • 練習で確かめるときは小殿筋まで刺入して電気鍼を行うと大転子前方まで筋肉が収縮しているのが触知できると思います
  • 大転子前方まで筋の収縮があれば小殿筋まで刺鍼が出来ていると確認ができます
  • そこから少し浅く刺鍼し鍼通電を行うと大転子前方の収縮がなくなるのが分かると思います。

このように自分の刺入感覚と鍼通電による収縮で自分の刺入技術の確認あができると思います。

練習段階では刺入荷がどこの層に至っているかを鍼通電で確認するのは非常に有効な手立てだと思います。

上手く使用するようにしましょう

関連記事

  1. 腰方形筋の電気鍼

  2. 座位で行う椎間関節部の運動鍼

  3. 眼精疲労の鍼灸治療の一例

  4. 中間広筋のトリガーポイント

  5. 腹直筋のトリガーポイント鍼治療

  6. 緊張型頭痛の鍼治療

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。