大腿二頭筋のトリガーポイントは腰椎が後弯しているような高齢者の腰痛などにも多く形成されることがあります。
ハムストリングの肉離れの回復期にもできていることもあります。
関連痛領域は殿部下部から膝窩部あたりまで広がる痛みです。特に坐骨結節付近に強い痛みを出します。
その為坐骨神経痛と間違えられることもあるので鑑別が重要です。
トリガーポイントが形成されやすい好発部位は筋腹から停止部に向かう腱の手前までにできやすいです。
※ハムストリングは痛みを感じやすい部位ですので優しい刺鍼が大切です。切皮の時点で痛みが強ければ刺鍼に対する不快感を出しやすいので痛みを出さない刺鍼を常に研鑽しましょう。
刺鍼法
- 伏臥位で膝関節屈曲をしてもらい若干抵抗を加えます
- 腓骨頭の上部から大腿二頭筋腱のレリーフが確認できます
- そこから坐骨結節に向かい筋を触れることができると思います
- 好発部位あたりを丁寧に圧痛を探します。ポイントは筋の走行に対して直角に切るように探します。
- 索状の硬結が見つかったらいろんな方向から押圧し一番響く角度を探します
- 響いた角度でゆっくり刺鍼し筋外膜で留めるように刺鍼をします
鍼灸師、柔道整復師の陣内由彦です。
セイリン、伊藤超短波公式セミナー講師
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