座位で行う椎間関節部の運動鍼

椎間関節部は脊髄神経後内側枝が同じ脊柱レベルとその下の1つのレベルで椎間関節を支配しているとされており炎症が起きると多関節に波及して痛みの原因になるという事が報告されており腰部の痛みの原因となっている事が少なくありません。

腰部の椎間関節は矢状面に近い関節面をしており前後屈に適しているのですが胸郭や骨盤帯の可動域の低下により代償性に腰椎部での回旋を強要され破綻をしているケースもあります。

ですので椎間関節由来の痛みは胸郭の運動性と骨盤帯の運動を出している事がポイントになるのですが患部の動きもやはり重要になります。

運動鍼は施術の最後などで可動域を広げていくのには有用なやり方の一つです。

※このやり方の運動鍼は筋肉内に刺入している状態では関節運動を行いません。筋内に刺入状態では折鍼のリスクがあります。

【刺鍼法】

  • 座位で行います。座位で行う場合は脳貧血が起こる事もあるので留意しましょう。
  • 痛みの出ている近くの椎間関節をポイントとします
  • 棘突起下端をランドマークとします
  • 棘突起下端から外方1.5~2cm付近に刺鍼し、得気を確認します。(軽く雀琢)
  • 皮下まで鍼を抜き前後屈をしてもらいます
  • 可動域が広がると思いますので何度か繰り返します

椎間関節部の運動鍼が参考になる書籍

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