短橈側手根伸筋は外側上顆炎などの原因になりやすい筋肉だといわれています。
長橈側手根伸筋は外側上顆に付着していないことや短橈側手根伸筋は第3中手骨付着するため橈屈作用が弱いことにより短橈側手根伸筋が外側上顆に牽引ストレスを与えやすいことが考えられます。
外側上顆炎は長期化すると神経感作が起こり痛みの軽減に難渋することも少なくありません。
日常生活動作の指導と共に施術をすることが肝要です。
※神経感作を起こしている場合施術初期から刺激過多になると疼痛の増悪を起こすことがあります。刺激量は適宜合わせるようにしましょう。
【刺鍼法】
- 刺鍼姿位は患者さんが楽な姿勢で行いましょう
- 短橈側手根伸筋、長橈側手根伸筋の触察を行います
- 短橈側手根伸筋は第3中手骨底に付着するので第3中手骨底に指をあてがい外側上顆と最短になるコースに誘導しながら背屈を行ってもらいます
- 背屈に軽く抵抗をかけると短橈側手根伸筋の筋収縮が解かると思います。リスター結節の橈側に短橈側手根伸筋腱が通過するのを確認しましょう
- 短橈側手根伸筋のレリーフを確認すると刺鍼行います
- 筋腹に刺鍼をすると筋収縮を誘発しやすいです
- 筋ポンピングを起こす目的であれば5Hz程度で通電を行います。
短橈側手根伸筋の電気鍼が参考になる書籍
鍼灸師、柔道整復師の陣内由彦です。
セイリン、伊藤超短波公式セミナー講師
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