透刺法で長鍼を用いた背部の電気鍼

長鍼を使う場合の多くは殿部や腰部などの筋層が大きい部に使うことが多いと思いますが、今回ご紹介しているものは背部に長鍼を用いた方法になります。

普段背部には気胸のリスクも伴うので短い鍼を使うと思いますのであえて使う理由がなければ使うことがないともいます。

電気鍼において刺鍼深度があれば電流密度が低くなり通電すると当たりが柔らかくなるのでメリットがあります。

特に交感神経が優位になっているような不眠症にはおすすめになります。

※やはり背中に長鍼を使うため刺鍼方向が正確に把握する技量が必要になります。必ず技術研鑽を行った上で刺鍼するようにしてください。

 

刺鍼法

  • 刺鍼を行う場合は腹臥位で行います
  • 背部兪穴で応対する部位を刺入点とします
  • 透刺で行いますので刺入点が決まれば角度は水平刺と斜刺の角度の中間から水平に近い角度で刺入します
  • 刺入したら鍼を三分の一程度残します
  • 刺入したら通電を行います
  • 交感神経を抑制したければ周波数は低頻度、交感神経を刺激するならば周波数は高頻度で通電します
  • 通電後、赤外線を照射することにより更にリラックスができると思います

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