頭半棘筋と頭板状筋は筋肉としては同じような位置にありますが層が違います。
筋肉は平面であるのではなく層をつくり多層になっています。
刺鍼をするときはこの層を意識してきちんと留めることが出来たら再現性や効果判定に役に立ちます。
しっかり刺鍼ができるとほかの部分でも役に立つと思いますので是非参考にしていただければと思います。
刺鍼法
- 側頭骨乳様突起の後方にある頭半棘筋と頭板状筋を確認します
- 刺鍼するとまず表層の僧帽筋の外筋膜を破り僧帽筋に刺入していく感覚が分かると思います
- そこからゆっくり刺入していくと2層目の頭板状筋の筋外膜で抵抗を感じると思います
- 頭板状筋に刺鍼をする場合はこの筋外膜で少し押し当てると特有の響きを出します
- 頭半棘筋は頭板状筋をゆっくり刺入をしていくと3層目の頭半棘筋の筋外膜で抵抗を感じると思います
- 頭半棘筋に刺鍼をする場合はこの筋外膜で少し押し当てると特有の響きを出します
このように多層にある筋肉はその下に何があるかを立体的に考えれると臨床の幅が広がりますのでぜひ手の間隔を習得してください。
鍼灸師、柔道整復師の陣内由彦です。
セイリン、伊藤超短波公式セミナー講師
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