肩井穴に対しての刺鍼

肩井穴は肩こりを初めとする肩周りの疾患では刺鍼をすることも多い経穴になります。

四国周辺では脳血管障害の急性期で肩井穴からの瀉血をすると古典的な記載もある経穴です。

臨床では僧帽筋に刺鍼をする際ではまず考える経穴の一つになります。

しかし、僧帽筋の上部は気胸のリスクを考え鍼灸をすることによる忌避感を感じている先生も多い部位です。

解剖学的に理解をして刺鍼をすることが重要な部分になります。

ぜひ理解をして施術をするようにしましょう。

刺鍼法

  • 掴み押手をする場合、薬指から小指の使い方が重要になります。
  • 押手を作ったときには薬指から小指で僧帽筋が動かないように固定をします。
  • このとき力でするのではなく全体で把握するようにしましょう。
  • 動かないように把握ができたら上部に向かって刺鍼方向を決めて刺鍼をしていきます。
  • 局所性の単収縮を起こしてもいいように言葉をかけておくようにしましょう
  • 直刺で行う場合深刺をしないように筋の階層を理解して刺鍼をするようにします。
  • 筋外膜を突き抜けるときに局所性の単収縮を起こすことが多いのでうまく筋外膜を刺激ができるように刺鍼をしましょう。

※直刺で行う場合は深刺が最大のリスクになりますので筋外膜で留めるような手技がうまく習得できるように研鑽を行うようにしてください。

練習は行えば行うほどうまくなりますので頑張って行うようにしましょう!

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