棘下筋は肩関節の臨床の中でよくアプローチをする筋肉です。いわゆる五十肩をはじめとする凍結肩などにおいては棘下筋にトリガーポイントが形成されていることは非常に多いです。
スポーツ障害の投球肩においてもトリガーポイントが形成されていることも多いです。
そのためアプローチをすることが多くなるのは必然的になります。
関連痛領域は肩関節前面から外側、上腕、前腕にかけて痛みが出ます。時には肩甲骨内側縁や後頭部にまで波及することがあります。
※肩甲骨は非常に薄い骨で過去一度、棘下窩に穴?が開いている方を診たことがあります。肩甲骨にあてるようにすれば問題がないと安易に考えるのは危険ですので常にリスクを考えながら行いましょう。
刺鍼法
- トリガーポイントを見つける場合まず視診も大事になります
- 棘下筋にトリガーポイントがある場合多くは座位でいると肩関節内旋位になっていることが多いです
- また反対側の肩甲骨を上方から触ろうとすると痛みが再現されます
- 刺鍼をする場合伏臥位で行います
- 横走線維と斜走線維を起始部から停止部を考えイメージします
- 線維方向対し直角で硬結を探していきます
- 見つけたら認知覚が確認できる角度を探すように押圧します
- 認知覚が見つかればトリガーポイントの可能性は高いです
- 認知覚が見つかった角度で刺鍼を行います
鍼灸師、柔道整復師の陣内由彦です。
セイリン、伊藤超短波公式セミナー講師
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