長腓骨筋は筋腱移行部付近で痛みを出すことが多くあります。走行が外果の部位で大きく曲がるため力学的に負担のかかりやすい部位だといえます。
この部位はランニングなどで障害が起きやすく炎症が出ていることも多いです。
そのような場合皮下での滑走性も不全が起こりやすくなっているので運動鍼などを行うことは非常に効果的です。
使用する鍼はDタイプやエリピースなどの短鍼がおすすめです。
※運動鍼を行う場合筋の収縮で鍼が動く、痛みが出るなどは私としてはない方がいいと思っています。折鍼のリスクがあるので十分にリスク管理を行うようにして刺鍼して下さい。
刺鍼法
- 仰臥位で刺鍼をしていきます
- 若干抵抗を加えて底屈、足部の回内で長腓骨筋の収縮を触知します(わかりにくい場合は足底で第1中足底に指をあてがい底屈、足部の回内を誘導します)
- こうすることで短腓骨筋より収縮が強く触知ができます
- 外果の後方や少し近位にいった辺りで動きの悪い部位に水平刺で刺鍼をします
- 刺鍼後軽く動かします(運動鍼を行う場合筋の収縮で鍼が動く、痛みが出るなどはNG)
- 場合によっては歩行をさせます
鍼灸師、柔道整復師の陣内由彦です。
セイリン、伊藤超短波公式セミナー講師
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